2019年2月21日にGoogleが提唱している高品質なコンテンツの定義(E-A-T)について書きました。

その中の一つにAuthoritativeness(情報に対する権威性) が必要と紹介したのですが、権威性って言われてもいまいちピンとこないという方もいらっしゃるのではないかと思い、補足したいと思います。

人は専門店に行く

これはよく私もクライアントにお伝えするのですが、もしあなたが「うなぎ」を食べたいとします。
予算もあります。
さて、あなたはファミレスに行きますか?それとも歴史のあるうなぎ専門店に行きますか?

多くの人が「うなぎ専門店」を選択すると思います。

もちろんファミレスのうなぎも美味しいでしょう。しかし、専門店の方が質の良いうなぎを職人さんが炭火でじっくり焼いてくれて、ファミレスよりも美味しいのではないか(美味しいに決まってる)という風に考えるからです。人はより良い体験を求めます。だから専門店の方がその体験をさせてくれるのではないかと期待するのです。

専門家として信頼されることが大事

繰り返しになりますが、もしあなたがぎっくり腰になって、起き上がる・歩くことが苦痛だとしたらどうしますか?整形外科や整骨院などを探すと思います。

その探す・検索する際に「ぎっくり腰専門」というサイトがあったら思わずクリックしたくなると思います。

そしてそのサイトの内容が信頼できるもの、例えば、

  • 開院してある程度以上の期間診療を行なっている
  • 同じ辛い思いをした患者さんが治ったという喜びの声がある
  • 診療自体が妥当なものである
  • スタッフがぎっくり腰についての知識や経験がしっかりとある

といった内容がその治療院にお願いするか否かの判断材料になるのではないでしょうか?

人は自分の「ありたい姿」を求めるから比較する

人は比較する生き物です。

特にインターネットが普及してからは、検索することで人は容易に商品やサービスを比較できるようになりました。

それはなぜか、

自分がありたい最良の状態(それを私は「ありたい姿」と呼んでいます。)にできるだけ近づけたいと考えるのが人間なのです。

同じものなら安く買いたいし、

同じ病院にいくならいわゆるヤブ医者より名医にかかりたいと思うでしょう。

そのありたい姿になるために、人はできるだけ比較をして、自分にぴったりなサービスを選ぶのです。

専門家として見られてます?

お客様があなたを選ぶ理由はただ単に金額だけではありません。

もちろん金額のことは大事です。

しかし、それよりもあなたがお客様から信頼を得られているか、専門家として見られているかがもっと大事なことなのです。

専門性がなければ、お客様へのアピールポイントが価格しかない状態になります。

そうなるとあなたの価値はどんどん下がるだけになるでしょう。

物を買うことは「価値とお金を交換すること」だからです。

金額を下げることは価値を下げることなのです。

専門知識を蓄積することが権威性に繋がる

さて、それではどのようにホームページ上でその専門性を発揮するか。

それは正しい情報を蓄積するしかありません。

上記にある「ぎっくり腰」ならば、

  • ぎっくり腰になる原因
  • その対処法
  • 再発しないようにどのようにすべきか

といった情報を詳しく、見ているユーザーにもわかるように伝えなければなりません。

また、その情報はきちんと裏が取れている、信頼できるソースなどをつけてあげなければなりません。

そういった情報が蓄積されていくにつれ、ユーザーは「このサイトは詳しい」「この治療院は信頼できる」に繋がるものになり、そういったことが「情報の権威性」になるのです。

蓄積できるだけの情報や知識があなたにあるならば、それはきっと業務にも繋がりますし、ユーザーにとって「ありたい姿」を提供するにふさわしい存在なのです。だから権威性が大事で、権威性を持てるような状態を作れるようにならなければならないのです。

キャッチコピーではない、本物をこれからの時代は求められているのです。