先日、同業他社の方とお話をさせていただいて、その時に「SEOなんて必要ですか?」と言われて驚愕しました。

ああこの人はSEOの本質について理解していないなと。

おそらくこの人は、「今はSNSなどをきっかけにしてランディングページに流入するからSEOなどは必要ない」と思っていらっしゃるのでしょう。残念ながらその考え方は間違いだと思います。

SEOってのはさ

SEOはよく「検索エンジン最適化」のことと言われます。その通りです。

なので今までに検索エンジンの特性を逆手に取ったテクニックが蔓延してきました。しかしながらインターネット世界の神、Googleは、それではあかんと、今までに何度もアップデートを行い、検索をする「ユーザー」に役立つようなサイトをちゃんと上位表示させて、ユーザーの役に立とうとしてきました。

そもそも検索ってのは

検索ってのは結局「質問する」ということ。当たり前ですが知らないから答えを探すわけです。

その検索するのは誰?当然「人間」ですよね。検索エンジンが探すわけありません。

人間ってのは「意思」があり、「理由」があるから検索するのです。理由もなしにわざわざ検索なんてしません。

お店を「探す」・病気や健康について「知る」・物を「買う」など、人はその時々の欲求に応じていろんなことを調べます。検索エンジンはそれに対する答えを代わりに探してあげる機能のことなのです。

検索するユーザーのことを考える

当然ながらSEOは自社製品や宣伝する商品とのマッチングになるので、ユーザーが何でその自社製品やその同様の商品を探しているのかを知る必要があります。ユーザーが何に困っているのか、どういう状態を望んでいるのか、だからこういう検索キーワードで自社製品にたどり着いたのだという「流れ」を把握し、それに対する解決方法をより詳しくサイトのページに記してあげなければなりません。Googleがサイトのコンテンツに「情報の網羅性」を求めているのもそのためです。

解決法を提示することはすなわち事業内容に繋がる

Googleが提唱している高品質なコンテンツについての定義があります。「E-A-T」と言われるものです。

E-A-Tとは、1:Expertise(専門性があること)2:Authoritativeness(情報に対する権威性) 3:Trustworthiness(情報に対する信頼性)の頭文字を取ったもので、E-A-Tがなされているサイトは専門性があり、権威性や信頼性があるからユーザーに紹介したくなるサイトですよってことです。

例えばあなたの会社が住宅の水漏れ修理の会社だとします。

住宅の中で水漏れがなぜ起こるのか、起こりやすい場所はどこか、どのようにそのトラブルを解決するかをホームページで提示するのは基本中の基本で、そのほかに求められるのは「すぐ来てくれるのか」「夜中でも大丈夫か」「料金は明朗会計で疑いを持たせないか」「応急処置の方法」などのコンテンツも同時にユーザーは知りたいはずです。

それらをホームページで言うだけではなく、実際の業務にもそれは反映されないといけない(実際はユーザーが水漏れに対してどんな不安や困りごとがあって、それらを事業内容としてまとめたものをホームページに表示させるという順番なはずですが)ので、結局SEOを考えることはすなわちユーザーのことを考え、事業内容を見直すことにも繋がるのです。

検索インテントという意思

検索インテントとは、Googleがユーザーが入力した漠然とした検索キーワードからユーザーの意思をくみ取り、最適な結果を提示しようとするものです。例えば「歯医者」と検索すると周辺の地図が出てきて、近くの歯医者さんを紹介してくれます。歯医者さんを探しているユーザーに近くの歯医者を紹介してあげようという意思になります。

一方で「歯医者 選び方」と検索すると、歯医者さんを選ぶポイントなどを詳しく書いたページが上位表示されるのがわかると思います。ここには地図は表示されません。不要だからです。

「佐賀 ホームページ制作会社」などのキーワードでは、佐賀にあるホームページ制作会社の特徴をまとめたページが複数表示されると思います。弊社が書いた記事もその中にあります。これは、このキーワードでは「ホームページを作りたいけど、どの業者にすればいいかを比べたい」という意図があるとGoogleが判断した結果になります。地図も出ます。業者がどこにあるかも選定の重要な要素だからでしょう。

これらのように、検索するキーワードによってユーザーの意図は大きく変わります。ユーザーがどのキーワードでサイトにアクセスしたかをGoogleアナリティクス等で確認し、その意図を理解しコンテンツの改善につなげていくことがユーザーの利益につながり、最終的にはあなたの利益にも繋がるのです。

キーワードの参考になるサイト

もう今までにいろんなサイトで紹介されまくっていますが、関連キーワード取得ツールはユーザーの検索したいキーワードを洗い出すのに有効です。

関連キーワード取得ツール

先ほどでた「水漏れ」キーワードでもこれだけの関連語が表示されます。これらの中からユーザーが求めていることを整理し、その答えを事業とホームページに活かすことがSEOなんですよ。テクニックじゃないんです。